ブレインメロディ:AI(人工知能)自動作曲技術による新たな当社事業構想を発表
クリムゾンテクノロジー株式会社(本社:東京都世田谷区 、代表取締役:飛河 和生)は、 リアチェンvoiceをはじめとするAIエンターテインメント事業において、「AIによる音創造の新たな世界」を目指し、研究・開発を行っています。
当社は、COIの開発テーマの1つとして、沼尾 正行 教授(大阪大学 産業科学研究所)、大谷 紀子 教授(東京都市大学 メディア情報学部)、ベルギーの研究機関imec社とともに、楽曲に対する脳の反応に基づいて自動作曲を行う技術を開発。今回、社会実装(実際に製品等として実社会で動作させること)の取り組みと題して、第7回大阪大学COIシンポジウム講演にてbrAInMelody(ブレインメロディ)新事業構想を発表致します。 (brAInMelodyは当社の登録商標です)
・ 脳波計測によるAI自動作曲:ブレインメロディ
脳波を計測しながら音楽を聞き、感情モデルと合致した作曲ルールを作成。遺伝的アルゴリズムと共生進化による手法で、脳情報をベースにし感情モデルと合致したAI作曲を行います。
実際には独自設計の脳波計測用ヘッドセットをつけ、既存のいくつかの曲を聴取し脳波とシンクロさせてサーバーへ蓄積。ヒトが「なりたい気分」を作曲用ルールに当てはめ、AI作曲で「なりたい気分」へ活性化させる楽曲を自動的に生成することをめざします。
・ brAInMelodyについて (大阪大学産業科学研究所 沼尾正行教授)
人工知能技術が長足の進歩を遂げ、チェス、将棋、囲碁において人を凌駕し、自動運転の実用化も近づいたことで、技術的特異点まで議論されるようになってきました。その中で人工知能のフロンティアと考えられるのは、人の感情の扱いと小説や音楽などの創造行為です。人工知能による小説の著作や自動作曲が話題になっていますが、従来の創作の種は人が仕込んできました。これに対し、brAInMelodyは人の与える創作の種を減らして、柔軟性と自律性を上げることを目標としています。
創作の目的は受容者(音楽の場合、リスナー)に感動を引き起こすことにあります。この考え方に基づき、リスナーの反応を見ながら創作を行います。その際、リスナーの反応すなわち、音楽鑑賞時の感情を測定します。さらにこの感情モデルをもとに、AIがリスナーの反応を予測しつつ自動作曲を行います。brAInMelodyは、将来のさらなる人間力の活性化にむけ、感情からユーザを活性化させることを目指し研究開発を行っています。
・ 大阪大学 Center of Innovation(COI)拠点とは
大阪大学COI拠点は、全国に18ある拠点のうちの一つ「人間力活性化によるスーパー日本人の育成拠点」として採択されました。本拠点には、大阪大学、サテライトの金沢大学の他27企業、17研究機関が参画しており、企業と大学研究者とがunder one roofのコンセプトのもと、大阪大学キャンパス、金沢大学キャンパスに集結し、本拠点の最大の強みである「医学」「脳科学」「理工学」の連携、また産学連携を活かし、「セルフエンパワーメント社会の構築」をテーマに掲げ、画期的な研究成果を社会実装していくこと目指しております。
・ Center of Innovation(COI)とは
文部科学省は、平成25年度に「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」を創設。このプログラムは、将来社会のニーズに応え、あるべき社会の姿、暮らしの在り方を設定し、それらを基に10年先を見通した革新的な研究課題を特定した上で、既存分野・組織の壁を取り払い、企業だけでは実現できない革新的なイノベーションを産学連携で実現していくものです。
日時:2018年10月2日(火)12:30~17:00(受付:12:00開始)
会場:イイノホール&カンファレンスセンター 4F Room A
東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング (東京開催)
定員:200名 ※参加費無料(要事前登録)
シンポジウムの詳細については、こちらをご覧ください。 https://www.coistream.osaka-u.ac.jp/photo/other/1536728219.pdf
製品写真
▼使用する測定用PADとヘッドセット
▼測定の様子
本件に関するお問合せ
<本件に関するお問い合わせ> 広報担当 波多江良徳
〒154-0001 世田谷区池尻 2-37-2 TEL:050-3816-7190 FAX:03-6805-2367
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